院長・スタッフブログ
2016年1月31日 日曜日
ドライマウス
先日患者さんから「最近よく口が乾くんです」と言う訴えがありました。
この症状は『ドライマウス』と言われます。
ドライマウスは口腔乾燥症とも言われ、口の中や喉の渇きを主訴とする症状が現れます。
現在ドライマウス人口は800万人と推定されます。
その原因は
【食生活】
唾液を十分出さなくても飲み込める食事やファーストフードが多くなっているため。
【精神的ストレス、緊張】
現代はストレスが多い社会です。
楽しくゆとりのある生活を心がけましょう。
【薬物】
抗うつ剤、鎮痛剤、坑パーキンソン剤、降圧剤などの副作用として唾液分泌量の低下があるため、主治医と薬の量を減らすなどの措置が必要です。
【年齢によるもの】
年齢と共に口や顎の筋力の低下が起こり、唾液の分泌量が低下します。
80歳以上では老人生萎縮により、25%以上の分泌量低下が認められると言われます。
【口呼吸】
鼻炎などの疾患で口呼吸をすれば唾液は蒸発し、口が乾きます。
鼻疾患の治療や、口で呼吸する癖を治しましょう。
【その他の疾患】
脱水症、シェーグレン症候群、放射線治療、骨髄移植など。
【治療法】
生活指導や対症療法が中心になります。
保湿力の高い洗口液、保湿ジェル、保湿スプレー等を使用します。
その他にガム療法、味覚刺激療法、唾液腺マッサージ等があります。
投稿者 渋谷歯科医院 院長:渋谷卓夫