院長・スタッフブログ
2015年7月20日 月曜日
30年物の唾石
先日、左の喉が腫れて痛むという訴えで初診の患者さんが見えました。
触診してみると、左の顎の下に硬い塊を触れる事が出来ました。
考えられる診断名は「唾石症」です。
問診をしていくと、30年前から食事をすると左の喉が腫れ、暫くすると退いてしまうので放置していたと言う事です。
しかし最近痛み出したので心配になり、受診したとの事です。
それにしても、よく30年も我慢したものですね。
尿路結石や胆石と同様、唾液腺にも結石が生じます。これが「唾石」です。
ほとんどは顎下腺におこりますが、希に耳下腺にも生じます。
原因は不明ですが、唾液の排出管に入り込んだ異物や細菌などを核として、その回りに唾液に含まれるカルシウムが沈着してできると考えられます。
日野市立病院の口腔外科に治療を依頼したところ、左顎下腺を全摘出しますと言う返事が返ってきました。
もっと早く受診すれば良かったのに!!
投稿者 渋谷歯科医院 院長:渋谷卓夫