院長・スタッフブログ
2014年12月 2日 火曜日
歯周病と糖尿病
歯周病は以前から糖尿病の合併症の一つと言われてきました。
実際、糖尿病の人はそうでない人に比べ、歯周病にかかっている人が多いと言う報告がされています。
さらに最近、歯周病になると糖尿病の症状が悪化するという逆の関係も明らかになって来ました。
つまり、歯周病と糖尿病は相互に悪影響を及ぼしあっていると考えられるようになって来たのです。
また、歯周病治療で糖尿病も改善する事も分かって来ています。
歯周病菌は腫れた歯肉から容易に血管内に侵入し全身に回ります。
血管に入った細菌は体の力で死滅しますが、死骸の持つ内毒素は残り血糖値に悪影響を及ぼします。
血糖値を下げるホルモンの働きを邪魔してしまうからです。
歯周病を合併した糖尿病の患者さんに、抗菌剤を用いた歯周病治療を行ったところ、血糖値のコントロール状態を示す
HbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー)
の値が改善されるという結果が得られています。
歯周病ぐらいと思っていると、思わぬ病気と関係している事があります。
お口の検診、お忘れなく!!!
投稿者 渋谷歯科医院 院長:渋谷卓夫